一般的な株・為替等の投資は利益に20%の税金がかかりますが、それが免除される仕組みとして、NISA(つみたてNISA)とiDeCoがあります。
税が優遇されるということは、裏事情がある訳で、
- 株価上昇により、景気高揚感と政権人気を手に入れる
- 傀儡の金融機関に手数料収入増の飴を配る
こういった罠に引っかからないよう、下記対策が必要です。
- 日本株や日本国債は積極的に買わない
- 銀行や証券会社の勧める商品は買わない(窓口に行かない)
NISAは中期の株・投信用。iDeCoは長期のインデックス投信向けで、老後の資産と言われますが、引き出せるのが60歳からなので、退職金の代替、家の建て替え・リフォーム・引っ越し、子供の年齢によっては大学費用に充てることになります。特に子供には、老いた親の金銭的負担はもちろん、奨学金も背負わせてはいけませんから。
さらに重要なのは、リスクを含む貯蓄であるため、「投資・貯蓄の【一部】として利用すること!」です。iDeCoに可能な限り突っ込むのはNG。分からない・自信が無いのなら、貯金だけにするべきです。
iDeCoを始めるには3ステップ!
①【証券会社】に資料請求
②【自分の会社】に書類を書いてもらう
③【証券会社】に書類提出・払い込み開始
それぞれ説明していきます。
証券会社に資料請求する~証券会社選び
証券会社は長く付き合うことになるので、「ネット証券」の「勝ち組」から選びます。- SBI証券
- 楽天証券
この2強から。私はSBI証券を選びました。理由は住信SBIネット銀行の使い勝手です。他行からの定額自動入金サービス(手数料無料)とハイブリッド口座(普通預金との振替・口座管理費無料)の使い勝手が良い、というかこれが無いと、給与振り込みやクレジット払いの口座と違う場合に不便になります。ハイブリッド口座というのは、SBI証券とリンクして株購入代金や追証の引き落としが行われる口座で、無料開設、口座管理手数料無料、金利も高いので、定期預金口座として使えます。地方銀行の定期預金よりも金利が高いことがあるので、直近の振り込みやATM引き落としで使用しない分は、こちらに移動させるとお得です。ただし、信用取引を行っている場合は、追証が問答無用で引き落とされるので、注意が必要です。
ネットの時代に資料請求?と思いますが、実際は「必要書類の請求」です。国が介入するとこんなにも面倒になるものだと諦めましょう。
オリジナルプランとセレクトプランがありますが、新しい後者を選んで問題ありません。商品を自分で選ぶところは同じです。
自分の会社への確認と書類記入依頼
企業年金はある?退職金はある?
企業年金・退職金がある会社の場合、そちらを頼る方が得かもしれません。また、企業年金の種類によっては、iDeCoの積み立てが月12,000円までに制限されることがあります。会社の詳しそうな人に聞いてみましょう。
事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書
資料に同封されたこの書類には、会社に書いてもらう欄があります。積み立て金の上限も、会社によって違います。そこで、会社の労務部にお願いする必要があります。
誰かが一度申し込んだことのある会社なら、すんなり通ると思います。小さな事業所だと社長に頼むのも気が引けるし、大企業だとどこの部署に頼めばいいか分からず、上司に知られるのも嫌だ…といった問題があるかもしれませんが、そこは頑張って!基本的に、社員の望む金額・支払い方法を通す義務が会社にあります。
個人支払い?事業者支払い(給料天引き)?→個人支払いがおススメ
申し込みの時点で、個人支払いか事業者支払いを選び、引き落とし口座も指定する必要があります。事業者支払い=給料天引きなので便利そうですが、一点デメリットがあります。
それは、何らかの事情で入金したくない場合も、強制的に引き落とされてしまうことです。事情というのは「今月生活厳しいからスキップしたい」が殆どだと思いますが、個人支払いの場合、口座残高を不足させておけばスキップできます。本来余裕をもって金額設定すべきですが、長い投資期間に何があるか分かりませんから…。
住信SBIネット銀行の場合、月イチの他行からの入金と、普通口座↔ハイブリッド口座の預金移動は手数料無料です。つまり、別の給与振込口座からの入金や、スキップしたい時に、無料でネットから作業できます。昼休みにATMに並ぶなんてバカなことはもう不要なんです。
金額の指定と商品の選択
これも申し込みの時点で行う必要があります。事後の変更は年1回等の制限があるので、頭を絞って時間をかけて調べなければいけないと思われるかもしれませんが、
- 手数料の安いインデックスか、ノーリスクなら定期預金の選択肢しかない
- 口座残高を不足させることで、積み立てをストップできる
ことから、サッと決めてしまっていいと思います。
証券会社に提出する書類
- 個人型年金加入申出書
- 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書
- 加入者掛金配分設定届
- 事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書
- 確認書
- 本人確認書類
これらまとめて証券会社に郵送します。引き落とし開始までは2~3ヵ月かかるようなので、その間に定額自動入金サービスなど、口座の準備をしておきましょう。
ネットの時代に書類が必要なこと、会社に相談しなければいけないことが面倒ですが、資料の説明通りに進めていけばすんなり始められます。ただし、投資の勉強は先にする必要があります。30歳過ぎて後悔しましたが、お金の勉強は子供の頃からやっておくべきです。くれぐれも、何も分からないまま証券会社のセールスマンに騙されないように!!
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