リビングAV機器の試行錯誤~コンポからAVアンプへ
薄型テレビの宿命は、薄さ故の音の貧弱さと、デジタル回路所以の音・画像のズレ。前者はすぐ実感しますが、後者はWiiUカラオケや音ゲーをすると分かると思います。機種によっては楽しめないくらい遅延することも。
解決策は、入力端子のあるCDコンポ等がある場合、
ゲーム機 ー RCA, HDMI, 光デジタル ー コンポ
ー HDMI ー テレビ
こんな感じで音声を分けてやると、音質も遅延も改善します。コンポは中古でも安物でも、テレビのスピーカーよりマシだと思います。ついでに余った入力にAmazon Echo等のスマートスピーカーを繋げば、音楽だけ聴きたいとき便利です。
ただし欠点があり、
- テレビと電源が連動しないので面倒
- テレビの音声はコンポから出せない
- コンポを置くとテレビ周りが煩雑になる
我が家のリビングは、壁掛けテレビでテレビラックが無いため、隣の部屋のコンポと壁掛けスピーカーを隠蔽配線で繋ぐという荒業に。スピーカーは見えるのにテレビの音は出ない。WiiUのプライムビデオアプリは使い辛く、カクカクして度し難い。これらを打破するために、ちゃんとしたAVアンプを導入しました。本当に、最初から勉強してこうしておけば、余計な手間もお金もかからなかったと後悔しています。
※AVアンプとコンポの違いは、前者は入力が多く、HDMIセレクタとしても機能すること。5.1chや7.1chのスピーカー接続に対応していることです。
※ちなみに2階寝室はLGのスマートテレビから光デジタルでAVアンプへ接続。全ての音声がスピーカーから出せて、テレビ内蔵プライムビデオアプリもサクサク使い易い!
AVアンプの選定~ARC・4K・リモコンは必須!中古で2万円前後
そんなこんなでAmazonで中古AVアンプを漁ることに。安いものは1万円以下で5.1ch対応品があります。寝室用はAmazonで1万円強のONKYOアンプ&5.1chスピーカーセットを購入しましたが、HDMIが無く、光デジタルとアナログ端子のみなので、WiiUやFire Stickは接続不可です(ただし、テレビの光デジタル出力から音声出力はできるが、2chしか出せないパターンも)。ONKYO INTEC155 デジタルホームシアターシステム シルバー BASE-V20(S)
そこで、HDMI・ARC・4K対応品から選びます。ARCは Audio Return Channel(音声信号の戻し)のことで、例えばテレビ内蔵のYoutubeアプリの音声をアンプから出力できます。また、アンプの電源が入っていれば出力を優先してくれるので、テレビをいちいちミュートする必要が無くなります。テレビ側の対応も必要です(多くの機種で、HDMI端子のうちひとつが対応している)。
4Kについて、今コンテンツが少なくても、例えばFire Stick 4KやPS4 Proを繋いだ時、非対応アンプを通すと「映らない」「画質が下がる」問題が発生する可能性があります。4K HDRはまだ基準も曖昧なので、必須ではありません。
これを条件にすると、新品4万円以下、中古2万円前後のエントリークラスAVアンプがターゲットになります。購入したのはONKYO TX-SR343 18,800円。スピーカーはコンポ付属の品を流用しましたが、十分です。Fostexあたりのお手軽なスピーカー2本で始めるのもいいと思います。
ONKYO TX-SR343 AVレシーバー 5.1ch/Bluetooth対応 ブラック TX-SR343(B) 【国内正規品】
FOSTEX かんすぴ スピーカーシステム ハイレゾ対応 P802-S
しかし、この安値には理由が…。リモコンが付属していなかったのです。今のAVアンプは、設定画面をテレビに出力して、リモコンで操作するので、無いと何もできません。純正リモコンを取り寄せ通販可能なのは、ネットで調べたところ「サウンドシティ」だけでした。送料込みで4,146円…初めから付属品完備を選んだ方が良かった…。リモコン欠品と明記してありませんでしたが、『記載のない付属品は欠品です』とのこと(Amazon出品者:インターネットショップ HIROMU 【全てのお客様に満足頂けるショップを目指しております。】)。そりゃあ、純正リモコンの入手が困難なことを知ったら誰も買いませんからね。
AVアンプの設置・接続・設定
AVアンプは隣室の情報機器ラックへ。かなり大きく、発熱もするので、余裕のあるサイズの棚が必要です。HDMIセレクタとしても働かせるので、機器は全てこれに繋ぎます。レコーダーにはチューナーが付いているのでアンテナ出力も外してOK。テレビはHDMIと電源ケーブルだけ接続すればヨシ。テレビ裏にはLANもアンテナ端子も多数のHDMIコンセントも不要。天井裏を這った隠蔽配線の苦労が…。
プライムビデオを見るならFire Stickかテレビ内蔵アプリが一番ですが、どちらも無いのでとりあえず、Diginnos Stick-PCを使います。そのままだとネットを見るだけで発熱で止まるので、ヒートシンク取付改造は必須です(取り付け記事へのリンク)。ただし、このために高性能な小型パソコンを買うことは無駄です。プライムビデオはブラウザ上では5.1ch出力できないのです(全画面表示はできます)。
あとはリモコンが手に入れば、電源連動設定し、入力切替も手元でできるので、便利になるでしょう。このようにAVアンプは、オーディオ機器としてだけでなく、テレビ周りを統括して設定・配線をスッキリさせ、使い勝手を向上させるものです。薄型テレビもサウンドバーも、音の迫力には限界があります。工夫すれば2~3万円で組める、ホームシアターがおススメですよ。
追記
リモコンを入手しましたが、よく見ると本体でも設定画面が出せるようです。使いにくいですが。また先日、突然HDMI入力からの音声だけ出なくなりました。ライン入力のAmazon EchoはOK。アンプの電源を切るとテレビからは音声出力OK。電源オンオフも効果なし。
色々試しましたが、結局電源ケーブルを抜く→5秒待つ→電源投入で回復しました。
恐らくHDMIの音声データ通信でエラーが起こり、音声抽出処理がストップしてしまったことが原因と思われます(その時の動作が記憶されて、電源を抜くまで保持されてしまった?)。
エラーの原因としては、端子を揺らしてみて分かったのですが、HDMIケーブルの接触が悪いことが考えられます。特にTV出力は使用頻度が高いので、丁寧に扱いましょう。
中古だから故障→買換えになるかと思った…
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