【時間】2週間(生垣の撤去を除く)
【費用】2万円~(長さに依る)
【難易度】 ★★☆☆☆
【道具】シャベル等土を掘る道具、水平器、長いメジャー
【要点】フェンス設置よりも生垣の撤去が大変…
我が家、というかこの住宅地は生垣・植木が多く、ワサワサしています。これは住宅地の計画時に、緑の多い街づくりにしようという意図があったのでしょう。規約にも「境界は生垣、又は透過性のある金属製の柵とする」とあります。後者は所謂フェンスで、恐らく生垣の手入れが面倒で、入居後に変えたと思われる家を近所でも見かけます。
緑というのは良いものですが、正直今後ずっと手入れするのは気が滅入ります。ということで生垣を撤去し、アルミフェンスを設置することにしました。
生垣の撤去
木を引っこ抜くと言うのは想像以上に大変なもので、重機が無ければ人力でやるしかありません。小さめのスコップを使い、細い根を切りつつ、太い根は鋸で切り、ネコ(一輪車)に掘った土を入れながらやるといいでしょう。太い根を掘ろうとすると意外と遠くまで張っているので苦労します。いずれ腐って無くなるので、基礎の邪魔にならなければ放っておいていいと思いますよ。また、後で基礎を作る為、掘った土は別の場所に寄せたいところで、ここでネコを使うと大分楽になります。
一輪車(ネコ)じゃあまりに現場現場しちゃうので、四輪ダンプにしました。黄色とかグリーンがあれば可愛いのに・・・
春は花粉が飛んでるし、夏は暑いし、冬は土が凍ってるし、と自分で言い訳を作りながらのんびりやったので、全部抜くのに2年かかりました(笑)
材料の拾い出し
我が家は「道路~隣家境界」とL字型に設置することにしました。道路との高低差がある為、落下防止の為にフェンス高は80cmとしました。境界を示すだけなら60cm(多くの店で売っており、最安値)、高めが良い場合は100cm(少々高額で取扱い店舗が少ない)、それ以上の場合は特別な柱を使い、2段重ねにする(ちゃんとした基礎が必要で素人には難しそう)ことが多いようです。
必要な部材↓
- フェンス本体(長さ約2mのものが単体売りされていますが、数による割引があることも)
- フリー柱(フェンス高に合ったものを選びます)
- コーナー継手(YKK AP レスティナフェンスの場合ストレート継手は同封されています)
- 端カバー
- 基礎ブロック、モルタル
これらの必要数を算出します。算出方法はこのホームページが分かりやすいです。コーナーは柱を必ず2本使うことに注意です。コーナーに1本立ててフェンスをぐるりと固定することはできません。フェンス本体はカットして使うことができますが大変なので、なるべく丁度良く配置できるようにします。
どのくらい柱を埋めればいいのか?強度を優先?ブロックの穴深さで決まる?柱からフェンス本体はどれくらいはみ出す?という具体的なイメージが湧かなかったので、とりあえずフェンスと柱を数個買ってみました。
フェンスの値段はピンキリです。よく見かける縦棒が並ぶタイプで、ブラウンやステンレス色、シャンパンゴールド等の定番の色であれば1枚2,000~3,000円、目隠しタイプや木目調となると20,000~50,000円します。高額になればなるほど、総工事費に対する手間賃の割合が減るので、外構屋さんに頼むメリットもでてきます。私はカインズホームで広告の品「YKK AP レスティナフェンス21型」を5枚組10,400円で購入しました。5枚x2mで約10m施工できるので、普通の家なら5万円以内でぐるっとフェンスを作れることになります。安いでしょ?
フリー柱はフェンスのどこにでも固定できるので、間隔はある程度の誤差が許されます。ただし、垂直とフェンス面の直線は厳密に出さないと、フェンスがガタガタに見えてしまいます。
柱を先に立てる方法もありますが、素人DIYの性で現物見ながら微調整したいので、フェンスと柱を同時に組み立てて、最後にモルタルで柱を固めることにしました。この方法だとフェンス本体の水平を見ながら微調整できますが、コンクリートブロックの穴に設置する場合はがたつきが大きい為、最初に砂で仮固定するなどの工夫が必要となります。
柱の固定方法は色々と悩みました。境界には土留めを兼ねたブロックが数段積んでありますが、上部をモルタルでかまぼこ状に埋めているため、フェンス金具を使うことが出来ません。穴を開けるのも強度的に危なそうなので、境界内側に独立基礎を埋めることにしました。フェンスの柱を入れる丁度良い穴が開いたコンクリート製の基礎がホームセンターで売っています。より安価なコンクリートブロックを独立基礎として使う手もありますが、深さと強度が不足するので、小規模なフェンスのみに止めておく方がよさそうです。
フェンスの外面は柱から30mm出ます。境界をはみ出さないように柱の位置を決めます。
フェンス高80cm用の柱を使った場合、柱は250mm出ます。フェンス下面と地面の離隔を 80mmとすると、約170mm埋めるのが丁度良いです。
柱の太さに対し、フェンス用基礎ブロックの穴は大きく、隙間にモルタルを埋めることで固定するので、ある程度の誤差は許容できます。
仮組み
コーナーのフェンス数個を仮組みします。柱はフェンスの縦棒に合わせるか、縦棒の中間にするとスッキリします。継目から30~300mmの場所に柱を付けなさい、と説明書にあったので、端から2本目の縦棒に合わせました。こうやって組んでしまえば基礎を置く位置を間違えることは有りません。数個組んで柱の間隔を計れば、基礎の間隔を算出することが出来ます。
独立基礎の設置
生垣を撤去する際に土をどけておけば、基礎を埋める丁度いい穴が開いている筈です。柱が位置する所に印をつけておいて、高さが既存ブロック塀から数センチ下がるように、砂利とモルタルで固定します。数センチ下げたのは後で防草シートと人工芝を敷く為で、そのままでいいのなら塀と面一でも構わないと思います。
砕いたモルタルの廃材や小石を突き固めておおよその高さを決めたら、インスタントコンクリで固定します。基礎ブロックは地面に埋めるので、ある程度高さが合っていれば問題ないと思います。可能であればここで高さ・直線を出しておけば、柱を建てる時に楽が出来ます。
フェンスの設置
フェンス基礎の穴は柱を入れるとけっこうガバガバなので、少量のインスタントモルタルを粉のまま入れます。最後に水をかけて固める作戦です。
コーナー部分から始め、柱の周りにモルタルを詰めます。とりあえずここでグラつかない程度に固定できるよう、モルタルは固めに練っておきます。柱とともにフェンス本体の水平垂直も見れるのが、組み立ててから固定する工法のメリットです。デメリットとしては、柱を仮固定するための空モルタルを打つため、全てモルタルで埋めるよりも強度が下がることと、組み立てたあとのフェンスの場所が無いと無理なことです。
よーく見ると凸凹してるけど、まぁいいでしょう。ピッタリ直線にするには、水平器で測りつつ、つっかえ棒で固定するといいかもしれません。でもフェンスを組んでおけば、そうそうグニャグニャになることはありません。プロの職人のようなレベルは難しいですが、ある程度で良いのであればDIYで十分可能な作業でした。
費用明細
レスティナフェンス 21型T80 15枚 30,000
エンドキャップ 398
コーナー継手 798
フリー柱 1880 x 17 = 31,960
高圧フェンス基礎石 580 x 17 = 9860
計 73,016円
費用明細
レスティナフェンス 21型T80 15枚 30,000
エンドキャップ 398
コーナー継手 798
フリー柱 1880 x 17 = 31,960
高圧フェンス基礎石 580 x 17 = 9860
計 73,016円
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