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2017年2月24日金曜日

給与所得者がFXで20万円以上利益をあげた場合の確定申告のやり方

運良く2016年はFXで20万円以上の利益をあげることができました。とは言っても元々給料が少ないので贅沢できるわけじゃないんですけどね。しかも税金の支払いは今年となるので、手元に現金が必要となります。塩漬け建玉のせいで余剰資金が引き出せずに困ることの無いよう、前年から資産計画を計画的に行う必要があります。←ハイ!私です、困ってる人!

初めての確定申告なので、ネットで調べながら国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使って書類を作成し、自宅のプリンタで印刷して税務署に提出しました(プレミアムフライデーを使って平日に)。やってみると意外と簡単、「資料を集めれば誰でも作成できる」「平日に税務署に行けなければ郵送でOK」
備忘録も兼ねて(来年になったら忘れてまた悩むんだろうな…)、注意点と一連の流れをまとめます。

  • 源泉徴収票とFXの年間損益(証券会社から郵送または電子書類ダウンロード)を用意
  • 所得税と住民税で支払方法・時期が違うことに注意
  • 所得税は「振替納税」が一番良い方法
  • 納付書送付依頼書に注意(ネット銀行ダメ、印鑑違いダメ)
  • 住民税は「普通納税」にすれば会社にばれない
  • 税務署の窓口で質問はほぼ不可能 分からない人は作成講座へ


1.国税庁の確定申告書作成コーナーから作成開始

https://www.keisan.nta.go.jp/h28/ta_top.htm#bsctrl
国税庁のサービスを使った確定申告には、e-Tax(ネット完結の確定申告、ただし電子カードリーダーなどが必要)と、書類作成補助とPDF出力まで行い、
自分で印刷・提出する方法があります。今回は後者で。



「申告書・決算書 収支内訳書等 作成開始」をクリック
「書面提出」をクリック
確認画面で全てチェックを入れて進む

所得税の確定申告書作成コーナー
「所得税コーナーへ」をクリック

左記以外の所得のある方(全ての所得対応)
「作成開始」をクリック

「確定申告書等を印刷して税務署に提出する」を選択
「青色申告の承認を受けている」のチェックは外したまま
生年月日を入力


2.収入金額・所得金額入力

まず入力するのが、
①総合課税の「給与所得」

②分離課税の「先物取引に係る雑所得等」


FX利益ということで分離課税の「雑所得」に入れたいところですが、項目が見当たりません。
ネットで調べてやっと分かりました。一応、先物取引に係る雑所得等の右の?ボタンをクリックすると、FXもここですよと案内はありますが、非常に分かりにくいですね。

①給与所得の入力に必要なのが、源泉徴収票です。どの金額をどこに入力するかが逐一表示されるので、
特に迷うことはないでしょう。

②の入力画面を開いたら、1.所得区分を「雑所得用」として、
2.取引の内訳入力に

取引の内容
種類 外国為替証拠金取引
決済年月日 空欄
数量 空欄
決済の方法 差金決済
(年月日・数量は空欄で大丈夫です。というか分かる訳ない)

収入
差金等決済に係る利益又は損失の額 決済利益
その他の収入 スワップ利益
(スワップを分けないで、上に合算しても良いと思われます。)

3.所得控除入力

こちらも源泉徴収票からそのまま記載します。


4.税額控除・その他の項目の入力

その他控除がある方はここに入力します。

5.計算結果確認

結果確認に進むと、「納付する金額は、xxxxxx円です。」と金額が分かるようになっています。
FXで利益が出た場合、

(所得税15% + 復興特別所得税0.315%) + 住民税5% = 計20.315%

の税金を払う必要があります。ただし、このうち住民税は6、8、10、翌1月末期限で4回に分けて納付します(普通納税の場合)。
あれ、20%と聞いてたけど意外と安いじゃん!と糠喜びしたドジは私です。ここに表示される金額プラス、住民税を払う必要があるのです。

6.住民税等入力

タイトルが不明瞭ですが、ここで入力するのが上記住民税の徴収方法と、扶養親族がいる場合の申告です。

「住民税・事業税に関する事項」をクリック
1 給与・公的年金等以外の所得がある方の入力項目
「自分で納付」を選択

こうすると年4回、振込用紙を使って自分で住民税を払うこととなります。自分で払わない場合は、会社員の場合給料から天引きされるので、会社に給与以外の収入があったことがバレます。

7.住所・氏名等入力

住所氏名などを入力した後、3ページ目に出てくる「振替依頼書の作成」が重要です。
口座を指定して所得税を自動振り込みするための書類で、確定申告書と一緒に提出します。

  • 支払いを約1カ月、無利子で遅らせることができる
  • 一度口座を指定すれば来年以降も同じ口座から引き落としされる

というメリットだけなので、余程の理由がない限り振替納税を選ぶといいでしょう。
ただし、口座残高が確実にあること、ネット銀行など使えない銀行があることに注意です。
(使えない銀行を入力しても、国税庁のホームページで弾かれないし、税務署で見せてもノーチェックで通り、後から振替不可の連絡が来ることになるので、よーく注意します)

8.マイナンバーの入力
9.印刷

印刷、というかPDFファイルを出力するので、自分で開いて印刷してね、というシステムです。
印刷したら一番最初の紙1ヵ所と、振替依頼書に2ヵ所捺印します。


10.提出

税務署に提出となると平日に会社を抜け出さないといけません。書類に間違いがなく、確実に捺印していれば郵送でも問題ありません。
というのも、税務署では基本的に受付のみで、不明点を聞きながら作成することはできないからです。
初めてで分からない人のために、別会場で作成から手伝ってくれる処を用意してくれている場合があります。
(塩釜税務署だとちょっと離れたマリンゲート塩釜が作成会場、ただしこちらも平日のみ)

初めてで郵送する自信はなかったので、税務署に提出しに行きました。受付は廊下の隅で、ちゃちな机と荷物置きテーブル、そこに職員が立っている。

「こんにちは」
「こちらは確定申告書の受付のみとなっています(ドヤァ)」

徴税吏さんよぉ、面と向かってるのに挨拶くらいできないのかねぇ?仕事関係でも役場の手続きでもそうだけど、ホント公務員に感じのいい奴はいないね。
あなたたちは我々堅気の人間の流した汗涙を啜って生きてることを忘れちゃいかんだろう。とかなんとか愚痴を言いたくなるような、のんべんだらりとした態度でページをめくりながら、受領印を押して終了。

この後ネットを見ていて気付いたのですが、振替にネット銀行は使用できないそうです。おいおい、税務署の職員は何を見ていたんだ?使えない銀行は頭に入っていないのかい?だいたい仙台で七十七銀行を指定していない時点で確認する頭が働くんじゃないのか?

ということで後日振替依頼書を郵送で送り直しました。ネット銀行を指定していたり、銀行印が間違っていたりした場合、振替日に振替不可となり、電話連絡が来るそうです。連絡が取れないと最悪の場合、延滞税が発生してしまうらしい。

ということで税務署に提出するのは特にメリットが無いという事です。提出後に「よろしくお願いします」と言っても無言で、愛想振り撒けとも言いませんがせめて人間らしい反応はしてほしいものです。たぶん「ここ教えてください」とか聞いたら、怒鳴られて帰されると思いますよ(笑)

有用なのはネットの情報で、控除や株式売買など、自分と同じようなパターンの情報は見つかると思います。それらを総合して、国税庁の作成ページを使えば殆どの人は自分で作成できるでしょう。

医療機関の受診時や住宅ローンを組んだ際に、マイナンバーを提出したら自動で控除してくれる仕組みがあればいいと思いますよね?
でもそうすると、税務署の職員は殆ど不要となるし、申告漏れで税金を払い過ぎる人がいなくなり税収が減るので、平成維新でも起こらない限り夢物語です。とりあえず確定申告書の作り方を調べ、一度自分で作って覚えるしかないのです。

無為で非生産的な作業ですが、覚えてやるしかないです。頑張ろう、オー(棒読み)

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