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2017年1月21日土曜日

白石一泊旅 鎌先温泉 時音の宿湯主一條に泊まる 夫婦二人旅

スキーに行くならば折角だし温泉で一泊しようと、思い立って気合も入れてポンっと有名な老舗旅館を予約してしまいました。ビックリするくらい良い旅館で、一度でファンになってしまったので紹介します。



宮城県道254号線(南蔵王白石線)から鎌先温泉の看板を曲がるとすぐ右手に一條宿泊者専用の駐車場があります。そこから宿までは歩いても5分程度ですが、送迎車が出ています。ちょっとの距離だからバンでも来るのかなと思っていると、レクサスがやってきました。

私「うわぁ、スキーウェアから着替えてて良かった…」
嫁「ジャージに着替えなくて良かった…」

多少の場違い感を感じながら廻りの車を見ると、殆ど高級外車で、凍結防止剤で真っ白になった我が家のミニバンは浮いた存在。とは言っても差別されるようなことはありませんでしたので安心してください。

狭い急な坂を上り宿に到着してドアを開けてもらってからのスムーズな流れ。普通の旅館のように、大きな玄関とフロントがあって、という感じではなく、小さめの靴脱ぎ石から導かれるようにロビーへ向かえるのは、団体がドッと来ることが無いからできる構造なのでしょう。


夜はバーとなるロビーで、お茶とずんだもちを頂きます。宿帳を記し、この間に荷物を部屋まで運んでくれています。送迎の際に荷物を渡して、帰りに車に積むまで荷物を自分で持つことはありません。

2階建ての筈ですが、坂の地形に沿って建てられているため、至る所に階段があります。足の不自由な方には酷ですが、旅館の特色でもあり、非日常感を高めています。洞窟の中を探検するが如く。ちなみに二つある浴場のひとつは、80年前に掘られた洞窟から源泉が湧いているそうで。

食事の時間ですが、選択肢はあまり無いようで、私達は19時からのみでした。これは給仕の関係と、客同士が鉢合せにならないようにずらしているからと思われます。希望の時間がある場合は予約時に伝えた方が良いかもしれません。


部屋は一番リーズナブルな和室10畳+αのタイプ。座椅子のクッションの厚さにビックリ。


部屋着は浴衣+羽織とスパ風室内着+ポンチョが置いてあります。室内着は食事がし易くていいですね。

秋田・角館のモダン樺細工
温泉は二か所あり、泉質の違いと露天を楽しむことが出来ます。


温泉と部屋呑みで時間をつぶしていると、食事の時間がやってきました。ここでは食事前に電話でお知らせがあり、迎えの方が食事処まで案内してくれます。渡り廊下を抜けた本館料亭。昔は湯治の客室だった此処にテーブル・椅子を置いて食事処としています。


正直なところ仲居さんが運んでくれる食事と言うのは苦手だったのですが、ここでは全く気をつかうことがありません。

「食事のスピードに合わせて次を持ってきます。」
「それではごゆっくりお過ごしください。何かありましたら電話でどうぞ。」

というポイントがしっかりしていて、タイミングも絶妙だから、テーブルが渋滞したり、仲居さんに団らんを中断させられることがないのです。

本当にタイミングが良いので、監視カメラがあるんじゃないかと天井を見廻したくらいです(笑)。もちろんそんなものはありませんので、前菜の食べ方を見て判断したのでしょう。

また、妻は左利きなのですが、それを見て朝食のセットを左利き用にしてくれていました。多分次回泊まるときは何も言わずこうしてくれるのでしょう。

高級ホテルや高級レストランに行ったことがないので知らなかったのですが、本物のサービスというのは何の気遣いもストレスもなく食事を楽しめるものなのですね。昔から仙台商人の殿様商売と評されるサービス枯渇の地・宮城ですが、ちゃんとした処はあるんですね。


他にも塩加減、皿の並べ方など、サービス業でなくても勉強になります。


食事はメインと鍋が肉・魚から選択可能で、量は少な目ですが、ご飯がお替り自由です。お手頃価格のボトルワインや日本酒は置いていませんので(値段を気にしない人が多いんだろうね…)、グラスの地酒からおすすめを選んでもらい頂きました。味はもちろん、東北一の美食旅館と言われるだけあって格別ですが、全て適温で提供されるのが素晴らしい。通常の旅館だと配膳してしまって冷めた品があるものですが、ここはメインの付け合わせまで手抜かりがありません。厨房は遠い筈なので大変でしょうが、お陰で快適に食事が楽しめます。


廊下は一枚ガラスで冬は寒い!館内の段差も考えると、「両親」は連れてこれても「祖父母」は難しい感じがします。


夜にバーに行ってみました。キャンドルと間接照明、庭のライトアップでお洒落な雰囲気になっています。飲み物は1杯1,000~2,000円程で、テーブル席もある為、バーテンダーとの会話が苦手でも大丈夫(笑)。

朝食も時間は7時半と9時の二択でした。料亭の部屋数は多いですが、客毎に時間をずらして間隔も開けているのでしょう。白石温麺が好みでないので洋食(オムレツプレート)を選びました。パンの下に温かい石を敷いて適温を保つ工夫がしてあります。


名残惜しいチェックアウト。電話をすれば荷物を部屋から運んでくれます。ちなみに電話ですが、部屋・個室料亭ともに客の名前で応えてくれます。把握されている安心感がありますね。会計中に靴をストーブで暖めてくれる気遣い。嬉しいけれど…次回はもっと綺麗な靴を履いて来よう(汗)。

帰りは夕食を担当してくれた方が送ってくれました。なかなか気さくでユーモアのある方ですが、我々高級宿に慣れてなさげな若夫婦の気を緩めようとしてくれていたのかもしれませんね。

欠点と言えば不粋なのですが、隣室の足音がかなり響くのが気になりました。これはじゃらんなど予約サイトでの口コミでも目につきましたが、宿側の回答が「様々なタイプの部屋を用意しているので次回は…」といったものでしたので、はっきりとは言わないけれど、グレードの高い部屋は大丈夫だという事なのかも知れません。

また、周りにコンビニ等はありませんので、買い物は国道4号線沿いの「やまや」「ヤマザワ」で済ませていくことをおすすめします。

ちなみにスキーは白石スキー場を利用したのですが、数年前の安くて空いてていい!感じのイメージが、団体・スクール優先の経営となってしまったようで、休憩所は昼以外も全く座れず、リフトでも団体を先に行かせなければならず、こちらのリピートは無いですね。

白石市の観光については、冬のスキー以外だと、春は白石城や大河原の桜くらいしか思いつきませんが、宮城や福島を巡る旅の途中にでも是非寄ってみてはいかがでしょうか。満足しない人はいないと思いますよ。

私はここでサービスの考えが変わりました。本物のサービスには金を惜しんではいけない。逆に偽物には一銭も出さない。遜ったり愛想のいいだけが良いサービスじゃあない。一流のサービスに触れて自分を高めなければいけない。…要するに、また行きたいってことです(笑)


【立ち寄りたい近くの直売所情報】

●蔵王高原フーズ直売所
豆腐製品の規格外品(形が悪いだけで味は同じ)がお得です
車で10分
宮城県白石市福岡長袋沖 宮城県白石市福岡長袋字坪家沢裏19−1

●べこ屋の洋ちゃん
仙台牛が比較的安く手に入ります
車で30分 
宮城県角田市坂津田沖235−3

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