Aterm
WG1400HPが、保証期間が過ぎたころに毎日落ちるようになり、フレッツ光のモデム兼ルーターPR-500MIに無線LANカード(付属品、月額無料)を付けてしのいでいたのですが、遅い・飛ばない不満があったので、ネットで評判のTP-LINKの製品を買ってみることにしました。
TP-LINKは中国のメーカーで、無線LAN機器世界トップシェア、最近日本に進出してきたそうです。もうNECやBuffaloの「問題が発生したら電源ケーブルを抜き差ししてください(それが仕様です ドヤァ)」には懲り懲りだったので、実績のある海外メーカーから選ぶことにしました。ASUSやNETGEARが良さげでしたが、値段も高い。知らないメーカーだけどコスパイイなと目に止まったのがTP-LINKでした。
機種は、新製品のArcher
C55が5,000円ちょっとで買えるので良いかと思ったのですが、横置き限定で、LANポートが100M(WANは1000M)なのが許容しがたく、旧シリーズの上位機種Archer
C9を12,000円で購入しました。WANがギガビットならいいじゃないかと思ってしまいそうですが、アクセスポイントモード又はハブとして使いたくなった時に100Mで制限されるのは痛いですよ。
2016/12からは新製品も続々出てくるようです。
アクセスポイントモードとして使う
PR-500MIにはルーター機能もついているので(これだけでネットができる。無線LANも付属カードを差せばできる。ただし性能はそこそこ)、配下の無線LANはルーター機能を切ってアクセスポイントモードにしないと、2重ルーター状態になってしまいます。デメリットとして速度低下、ポート解放が煩雑になる等あるので、避けるのが賢明です。
アクセスポイントモードへの切り替えは、スイッチがある機種もありますが、こちらは設定画面に入る必要があります。面倒だし、ネットで調べなければ分かりませんでした。C9とパソコンを有線LANケーブルで繋ぎ、パソコンのブラウザで192.168.0.1を開き、認証画面でadmin/adminを入力します。もちろんこの時インターネットは繋げません。詳しい方法はTP-LINKのQ&Aページ:http://www.tp-link.jp/FAQ-417.htmlにありますので、事前に印刷か保存しておく必要があります。終わったら、PR-500MIとC9のLANポートどうしを繋げば、無線LANが使用可能になります。
しかし、ここで問題が起きました。
- 設定画面に入れない(固定IPでもtplinkwifi.netでもダメ)
- プライベートビエラが正しく繋がらない
設定画面は、もちろんまたパソコンと直結すれば見ることが出来ます。出来ますが…そんな面倒な仕様?アクセスポイントモードにしたあとに設定画面に入る方法もホームページに記載がありません。もしかしたらこのモードはあまり想定されていないのかもしれません。海外ではルーターも自分で用意するのかな?
もう一点、プライベートビエラ「UN-JL15T3」の問題。この機種はネットワーク設定にかなり癖があるのですが、どう設定してもネットに繋がらず、IPアドレスが192.168.0.*になってしまいます。目的はBDレコーダーのチャンネル全録をプライベートビエラでも見ることなのですが、BDレコーダーは他と同じセグメントの192.168.1.*なので、同一ネット内の機種検索ができない状態です。
スマホもパソコンも安定して繋がるので、使えることは使えるのですが、なんだか気持ちが悪いのです。だったら、せっかくの高性能機種の方のルーターを使い、PR-500MIは素通しにしちゃえば、問題解決して一石二鳥でないかと思い、設定をし直しました。
やっぱりルーター(通常)モードにする
まずリセット、C9本体裏側のWPS/RESETボタンを、表の電源ランプが点滅するまで長押しします。これで初期設定に戻ります。
次にLANケーブルを、PR-500MIのひとつのLANポートから、C9のWANポート(青色)に繋ぎます。と、その前に、PR-500MIのPPPoEブリッジ設定をオフにした覚えのある人は、オンに戻しておきます。これ以降通常の方法ではPR-500MIの設定画面に入れなくなるので。接続先情報は消さなくても、ブリッジ有効だけで2重ルーター状態を回避してくれるようです。初期設定から変えていない場合はそのままで大丈夫です。無線LANもオフにしておきます。
その他の有線LANで繋ぐ機器や、スイッチングハブをC9のLANポート(黄色)に繋ぎます。PR-500MIのLANポートは、C9に繋ぐ1本以外は使ってはいけません。接続できないか、2重ルーター状態になってしまいます。
あとはC9の電源を入れれば、パソコンから192.168.0.1で設定画面に入れます。最初の接続ウィザードかLAN設定から、PPPoE接続を選び、プロバイダーから付与されたユーザー名・パスワードを設定します。インターネット接続はこれだけで完了です。
ウチの場合は、NASなどを固定IPで192.168.1.*にしていたので、C9のアドレスとDHCPサーバー設定を変更しました。(もしかしたらプライベートビエラはこっちのアドレス体系に引っ張られていたのか?アクセスポートモードにしたときにDHCPサーバーは無効にしたのですが…)
詳細設定タブをクリックしてから、LAN設定に進み、アドレスを192.168.1.1に変更、DHCPのアドレス範囲を192.168.1.1~199に変更します。
管理画面は使いやすいです。現在接続している機器も表示されます。グラフィカルで、片言のニホンゴもありません。この点はNEC(AtermもPR-500MIも)の管理画面を凌駕しています。あれはもう、アマクダリ子会社丸投げなので改善のしようがないのでしょう。
ここで2重ルーターかどうかを確認します。コマンドプロンプトから"tracert jpn.nec.com"を実行し、192.168.*.*が1行のみ表示されればOKです。前述しましたが、PR-500MIの場合、PPPoEブリッジ設定オン、接続先情報が残った状態でも自動で2重ルーターを回避してくれるようです。
プライベートビエラもちゃんとつながります。ちなみに、プライベートビエラは風呂や2階に持ち出すことを考えて、無線LAN接続にすることをおすすめします。親機のダイレクトWiFiは電波が弱いです。BDレコーダーもネットに繋げば、こちらに録画した番組もみることができます。チャンネル録画しておけば、家中どこでも1週間分のテレビ番組が見れるというのは非常に便利です。
WG1400HPでできなくて、有線接続したパソコンのツールから設定するという面倒な手順を踏んだ、CanonのプリンタMG3550とのWPSを使った接続ですが、一発でできました。WPSボタンがRESETと共有で裏側にあるのがちょっと使い辛いですが。
PR-500MIの無線が駄目すぎたので比較はできませんが、WG1400HPの頃よりも安定して通信できる範囲が広がりました。有線も少し早くなった気がします。PR-500MIのルーターがボトルネックになっていたのでしょうか?
ウチはフレッツ光なのですが、プロバイダのBiglobeが非常に遅くて(数Mしかでない)、遅々たる歩みで回線増強中な為(あれ、なんか私はNECの敵みたいになっている…笑 偶然ですよ、恨みは有りません)、ネットの速度が劇的に上がることはありませんでした。
色々設定しましたが、通常のルーターモードなら簡単に繋ぐことが出来ます。アクセスポイントモードは手順書が無いのに加え、ウチでは一部機器が接続できない問題も起きたので、あまりおすすめしません。数日使っていますが、動作は安定しています(それがフツー)。珍しいところでWiFiオンオフ、電源オンオフの物理スイッチがついていますが、これはAtermにこそ%$&#…。
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