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2016年11月26日土曜日

タイヤ交換を楽に安全に行う道具

宮城では雪がちらつき始め、旦那達はタイヤ交換を急かされる季節です。

毎年のタイヤ交換で、色々と道具を見たり買ったりしましたが、辿り着いた答えはこれ。

  • 電動ドライバー+ソケットビット
  • トルクレンチ
  • 油圧ジャッキ


VESSEL(ベッセル) ソケットアダプター A20BSQ3 差込角:9.5×全長:45mm



ベッセル(VESSEL) 剛鍛首振りショートソケット9本組 WSA209PS



E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 12.7mm (1/2インチ) ETR4-200


作業の怪我とミスを無くし、楽に早く完了するにはこれが一番だと思います。

(ただ、電動ドライバーもトルクレンチも持っておらず、別の用途で使う予定もない人は、近所の整備工場に頼むのが安くて安心かと思います)


逆にダメなのが、

X安い電動インパクト
X車載ジャッキ、レンチ
△十字レンチ

安いインパクトはトルクが不明なので、結局最後は手でやる必要があります。締めすぎや固着で外れない場合も同様。車載道具は緊急用で積載性重視の為、常用には向きません。十字レンチは早回しに便利ですが、しなりや形状の為力を入れ辛く、精度の低いものはナットを削ってしまいやすいです。これらを使ってはタイヤ交換が楽しくなくなります。



毎年の作業ですから、楽しく行いたいものです。それでは上記の道具を使った手順を追っていきましょう。


1.サイドブレーキをかけ、車止めを噛ませる
車止めはコンクリートブロックでも木片でもいいです。サイドブレーキをかけていれば車は動かない筈ですが、かけ忘れや微小な動きでジャッキが外れないことが目的です。


2.ナットを緩める
トルクレンチでナットを緩めます。トルクレンチは緩める方向にはトルク制限がかからない(=普通のレンチ)ものが多いので、力を気にする必要はありません。ちゃんとしたレンチ(といってもAmazonで3,000~5,000円くらいで売っている)を使うと、ホントに楽です。


3.ジャッキアップする
ホンダ フリード(GB3)の場合、リアの真ん中にあるジャッキアップポイントを使えば、1回で後2本のタイヤを交換できます。フロントにもあるにはあるのですが、奥過ぎるので普通のジャッキは届きません。自分の車のジャッキアップポイントを調べてみましょう。側面以外にもある場合があります。


4.電動ドライバーでナットを外す
十字レンチや手でクルクルやるのは面倒なので、電動ドライバーを使います。ソケットビットを使うと市販のソケットを使うことが出来ます。ここでのドライバーはトルクを最弱の設定、またはインパクトの場合はインパクトモードにならないようにします。そうすることでボルトを痛めることなく、素早く作業できます。レンチで緩んでいるので、すんなりと回る筈です。ドライバーを回転だけに使う訳です。


5.掃除
パーツクリーナーやボロ雑巾で汚れを落とし、ボルトにクレ556を吹き付けておきます。外したナットにもゴミが入らないようにします。


6.新しいタイヤの装着
新しいタイヤを装着し、手でナットを入れます。スムーズに数回転入ったら、電動ドライバーを使っても大丈夫です。ただし、ここでは締め付けず、ガタつかない程度に固定するのみにしておきます。


7.本締め
ジャッキを下ろし、タイヤを設置させた状態で本締めします。そうしないと揺れでジャッキが外れたり、タイヤが動いて締めにくかったりするので。トルクレンチを120Nm(軽自動車は90Nm、普通自動車は110Nmの規定ですが、誤差を考えて)に設定します。対角線のナット締め1回、ガタつきの無いことを確認し、時計回りに確認のナット締め1回を行います。

これで完成!慣れれば1時間以内に終わるでしょう。自分でやるのも楽しいものですよ。

(ウチの前記型フリードですが、スタッドレスの方が運転しやすくなります。これは、初期の電動ステアリングにありがちな、直進付近での抵抗感・固着感が、直進性の高い普通タイヤでは顕著に表れてしまっているのだと思います。スタッドレスは柔らかい為、抵抗感が無く、微妙なカーブを運転しやすくなります。この後のフィットでは改善されていたので、新型フリードでは大丈夫かと思いますが、なんとなくステアリングに違和感がある人は、コーナリングが楽と銘打つタイヤを選ぶと改善するかもしれません)

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