通常、車のスパークプラグは「イリジウムや白金の長寿命タイプ」が使われており、10万キロを超えるまで交換の必要はありません。
しかし、新車の頃よりもなんとなく
- エンジンのかかりが悪くなった
- エンジンの音が大きくなった
- 燃費が悪くなった
と感じたときは、プラグ交換で改善する可能性があります。
ウチのフリードも7万キロで交換しましたが、効果はありました。
きっかけは、寒くなってきた朝に初めて始動する際、エンジンがかからない訳ではないのですが、「キュルキュルキュルキュル…ングッ…ブロロロ」と一瞬苦しそうな様子を見せたことでした。オイル交換済なのでバッテリーを(ちょうど寿命に近かったので)交換しても変わらず。自分で作業すれば6000円以内でできそうだったので、やってみることに。
必要なものは
- 新しいプラグ4本 純正:NGN IZFR6K13 / DENSO IRIDIUM TOUGH VK20
- プラグレンチ16mm、延長バー、ラチェットレンチ
T字の一体型プラグレンチは、長さによってはつっかかって回せない可能性があります。フリードのエンジンルームは狭いのです。できれば何種類かの延長バーを組み合わせられるラチェットレンチのセットがあると便利です。
ワイパーとカバーを外す
何故かエンジンをいじるのにワイパー周りをごっそり外さなければならない仕様。ワイパーは、保護キャップ・ボルトを外しますが、位置を覚えておくために、マークを付けておきましょう。まあ、ズレて付けてしまったらゴツゴツ当たるので分かりますが。カバーは、両脇の2つのクリップを外したら、隙間に指を入れて上に引っ張ると外れます。
エンジン保護板を外す
ワイパー周りを取り外すと、金属板が見えますので、これも取り外します。ワイパーからの水滴を避けるのと、ある程度の遮音を兼ねたものなのでしょう。全て10mmのボルトで、見えるもの全て外します。上から伸びるゴムワッシャー付きステーのボルト2本のみ長いので、取り付け時に注意します。
イグニッションコイルを外す
プラカバーの脇にある10mmボルトを外します。すると、コイルを引き出すことができます。カプラーは外さなくても大丈夫ですが、配線に傷を付けないよう注意します。
プラグ交換
私は勘違いしていて、プラグレンチなんてなくても普通のレンチで回せるだろう、エンジンの頭にプラグが付いてるんだろう、と思っていましたが、実際はずっと奥にあって、しかもプラグの頭が長い為普通のレンチじゃ無理なんですね。
今回は、延長バーとプラグレンチが一体化したツールを使用しました。ラチェットレンチは既に持っていたものです。延長バー(200mm)はちょっと長かったかな。ラチェットを差したままでは入れられず、手間がかかりました。
プラグは全く見えないので、ボルトが舐めないよう慎重に回します。このプラグレンチには強力な磁石が付いているので、落とす心配は皆無でした。
新旧比較はこんな感じ。旧はDENSOで、かなり堆積物があり、ギャップが狭まっています。これじゃあ…苦しかったよね、辛かったよね…
5万kmくらいで交換でもいいのでは?
イグニッションコイルをパチンと嵌るまで押し込みます。ゴムパッキンも嵌るよう、ぐりぐりと回して、ボルトで止めます。
あとは組み立てていきます。ワイパーのカバーがかかっていたガラスの端はスゴク汚れているので、この機会に拭いておくといいでしょう。
結果、始動性は上がりました。冷えていても「キュルル…ブロロロ」と素早くかかります。まあ、交換前もかからなかった訳ではなかったのですが。燃費はエアコンの使用頻度が変わっているので、正直分かりませんが、燃費運転がし易くなった気がします。加速中の瞬間燃費の落ち込み時間が短くなったり。
ノーメンテで5万キロを超えた、中古車を買ってメンテ記録が分からない、新車の時と比べてエンジンのかかりが悪い・燃費が落ちた、等の場合にプラグ交換して様子をみるのも一つの手だと思います。
ただ、ディーラーなどに頼んで2~3万円払ってやってもらうのはあまりおすすめできません。不具合が無いのであれば、劇的な効果がある訳ではないので。
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