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2019年5月18日土曜日

コの字左廻り階段内側にDIYで手すりを設置する

最近の家と比べると急で狭く、踊り場に段差がある為に危険な動線となっている我が家の階段に、手すりを設置しました。一応手すり兼飾りのような材は付いているのですが、握れないし途切れているので役に立ちません。

位置決め、下地探し、材料の選定方法を紹介します。工期は半日、費用は

手すり棒2m @2,180円 x 3 = 6,540円
Lブラケット @748円 x 4 = 2,992円
エンドホルダー @848円 x 8 = 6,784円
自在ジョイント 2,480円(←1個の値段です。これだけ高い!!)
計18,796円でした。
業者にお願いした際の相場は約3万~5万円だそうです。


階段部分の手すりの位置決め【高さの目安750~850mm】

手すりの高さは750~850mmが標準です。これをベースに、リリパット家は低めに、ブロブディンナグ家は高めに、実際に使用する人がシミュレーションしながら決めます。

階段は踏み板から750mmとしますが、廊下や踊り場は床面から750mmだとちょっと低く感じると思うので、800mmがオススメ。とにかく、主に使用する人が力の入り易い、腰の高さで掴んだまま動けるポイントを探します。

壁に鉛筆で罫書くと大変なことになるので、濃い色の糸をマスキングテープで貼って設計しました。理想は両側に手すりがあることですが、古い住宅の場合は元々幅が小さいので、階段室が狭くなってしまいます。そこで「降りる時の利き手側」を優先しました。廻り階段の内側となるので、手すり材料が少なく済むメリットがあります。

降りはじめは水平部分があった方が良いです。斜めから始めると、咄嗟に握れない可能性があるので。



踊り場部分の手すりの設計~縦型を組み合わせる

我が家は踊り場に段差があるので、床面からの高さを一定にしようとすると、踊り場のコの字部分が斜めになってしまいます。短い棒が斜めについているとゴチャゴチャするし、掴みにくいですよね。

この様な場合は、縦型手すりを1本か2本入れることが多いようです。とはいえ普通は階段外側に手すりを付けるので、こんな苦労は不要。外側なら簡単に連続手すりにできるので。

我が家の場合は、内側に縦棒1本を取り付けることにしました。縦に入れるデメリットは連続しないことですが、隙間は10cm以下なので問題ないと判断しました。逆にこれを連続させるにはジョイントなどがゴチャゴチャしてしまいます。

ブラケットをビス止めする下地を探す

手すり棒は主に2種類の太さ、32mmと35mmがあり、リブ付・ストレート・色を選べます。32mmはブラケット間隔が700mm以下と厳しいので、35mmがおすすめ。こちらは900mmなので、よほどのことが無い限り取り付けに問題が生じません(間柱は455mmか303mm間隔で入る為、ひとつ飛ばしてもOK)。

下地センサーで間柱を探しますが、鉛筆で印をつけると消すのが大変なので、マスキングテープの上に書きます。センサーは針式よりも傷のつかない超音波式がおすすめ。面白味のないデザインだけど、何度落としても何年も壊れない丈夫さの、パナソニック壁裏センサーEZ3802を使っています(20年以上デザイン変わってないのでは?笑)。


Panasonic(パナソニック) 壁うらセンサー 内装材専用 プロ用電動工具 乾電池式 EZ3802


センサーを「木材 浅」に設定し、柱を左右から探して、ランプが点いた場所に印をつけておきます。稀に筋交いを検知してしまうことがあるので、床から手の届くところまで、垂直に柱が入っているかも調べます(筋交いだと上下で検知点がズレていきます)。一応、使用するにかかわらず、全ての柱の位置を把握しておきます。

針式の下地センサーは、穴が小さいとは言っても、ブスブス刺すと目立ちます。上から隠れる場合はいいのですが。

手すり材料の買い出し(手すり棒、ブラケット、ジョイント)

設計図が出来たら、材料を揃えます。手すり棒は、階段部が2m弱 x 2、踊り場の縦手すりが1m弱なので、2m材を買い、端材で水平部分がまかなえる計算となりました。

市販で最長の製品は4mで、普通の車だと積めませんが、ルーフラックに縛るか、なぎなた部のふりをして歩いて持ち帰ると大丈夫です。ただし、2m以上連続する場合に使用するもので、切り分けて使うと損です(2mの倍以上の値段なので)。

ブラケットは壁面に固定する金具で、階段部はL字を使います。踊り場のコの字部には出隅・入隅用を使います。棒の端はエンドブラケットを使用します。カーブを描いて服などが引っかかりにくいタイプがおすすめ。

ジョイントは手すりが曲がる部分で、手すり同士を繋げます。90度固定と、自由な角度に調整できるものがあります。



木製手すりセット 丸棒50cmセットエンドアール (タモ丸棒50cm直径φ35mm1本 壁付用金具2個 エンドアール2個) Δ手すり 手摺 玄関 廊下 階段 トイレ 介護 介護用品 介助用品 手すりセットΔ



木製手すり丸棒(室内用) 35アッシュ丸棒 4M ディンプル付


手すりの施工

築年数の経ったリフォームの場合、施工は現場合わせの現場加工になることが多々。窓枠や床が1mで5mm歪んでいることなぞザラですから。とりあえず設計図通りにやってみて、後は微調整です。

まずは階段部から。棒の両端のブラケットを仮止めしてから、中間のブラケットを付けると良いと思います。



ブラケットを仮止めしてから現場合わせで長さを直接記入して、丸ノコで切断します。



壁側に長いビスを使用します(ビスは同封)。棒側は3つ穴がありますが、使用するのは真ん中と、止めやすい方の2つでOK。説明書には下穴を開けると書いてありますが、切り欠き付きビスになっているので、インパクトでそのままいけました。



次は2階の水平部。ちなみに1階はすぐ廊下なので、水平部を作ることができませんでしたが、理想は水平部が200mm以上あるといいそうです。ここの角度は各家庭で違うと思いますので、自在ジョイントを使います。自在ジョイントのビス止めは前後から2つなので、壁際のビスは固定前に締めるべし!



最後に、踊り場の縦棒です。出隅は下地が入っていることが多いので、正面からビス止めできると思います。





それぞれのブラケットを止める前に、もう一度下地の位置を(できれば針式のモノで)再確認することをおすすめします。針穴はブラケットで隠せばいいし、ちょっとのずれでビスが効かないとやり直しが効きません。そう言いながら何本かスカしてしまいましたが…。

ついでに玄関も。



完成!作業よりも設計と材料選定に時間がかかりますね。転ばぬ先の手すり、DIYで安く済ませることができますよ!

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