また、寝室をシアタールーム兼用にするため、普通よりは厚く防音性のあるドアが欲しい。でも安く仕上げたいということで、室内ドアを一から製作することにしました。
製作日数は塗装含め1週間、費用は5,000円以内です。見た目や多少の隙間に拘らなければ、安く簡単に作ることが出来ます。そこは譲れないという人は、既製品やオーダーメイドを選ぶといいでしょう。
室内ドアの構造・既製品について
叩いて軽い音がする、多くの住宅で使われる室内ドアは「フラッシュ構造」と言う、木枠に薄いベニヤを貼って化粧したものです。今回は軽防音扉とするので、フラッシュ構造を元に、厚いベニヤと石膏ボードを使用しました。無垢板は加工が難しく、非常に高価なので、どうしても使いたい場合はフラッシュ構造の上に薄い無垢板を貼るのがいいと思います。
既製品はリフォームでは使えないことが多いです。家の規格がメーカー毎バラバラなので。また、枠も歪んでいるので、加工や蝶番調整が必要となります。ある程度カットできる「フリーカット扉」もありますので、調整範囲であれば使用することができます。ただし、我が家のように和室引き戸がベースの場合、低すぎて調整範囲に入りません。ドアノブや蝶番が既に取り付けられているので、楽なのですが。
室内ドア枠の製作
元々和室の引き戸が入っていた枠なので、開き戸には余計な、溝や凸凹があります。そこを丁度いい木材で埋めて、同色で塗装すればマァマァの見た目になります。床は廊下とフラットにして、クッションフロアを貼りましたが、下地の調整不足により完全な面一にできなかったので、戸が当たらないようなドアを作らなければなりません。
左右上の三枠には戸が当たる凸材を付けて、密着するようにします。枠厚をふかしているのは、洋室へのリフォームで室内壁全面に石膏ボードを貼るためです。
室内ドア本体の製作と固定
ドア本体の外枠は、幅60mm厚15mmの集成材。ビスが見えないよう、上下材が左右材に勝つように寸法取りし、四角い枠を作ります。固めの木材なら何でもOKですが、ツーバイはX。柔らかすぎて、歪みがあるので、組み立てに苦労します。ちょっと高価ですが、「窓枠材」「建具枠材」は狂いが無く塗装済みなので使いやすいと思います。ドア本体は壁紙を貼る予定なので、壁紙用の厚さ数ミリ残すよう、外枠幅60mmの中に石膏ボード12.5mm+下地材30mm+ベニヤ12mm=54.5mmを入れます。
下地を四角枠に沿わせ、間にも何本か入れてビスで固定します。
下地にベニヤと石膏ボードを貼ります。ボードは室内側としました。防音効果に差があるとは思えませんが、なんとなく部屋側が柔らかい材料の方が…。ドア内部に防音ウールを詰めると性能が上がるとは思いますが、そんなにお金をかけても効果は?なので(外周の隙間の方が影響が大きい)、古タオルを詰めてみました。がらんどうよりはマシかな?
室内ドアの閉まり部は、レバーハンドルとラッチを使うことが殆どですが、側面とドア両面からの3次元加工が必要なので手間がかかります。ちなみに、1Fリビングの戸はラッチの掛りが悪くなったので、ラッチ無しのドアクローザー&飾りハンドルとしましたが、デメリットはありません。
要は、クローザーでもマグネットでも、パチンと閉まって自然に動かなければ、ハンドルとラッチが連携していなくてもいいのです。今回は「三角ゴンべ」を使用しました。これはバネを押す力で三角形のラッチが自動開閉するものです。ドア側面とドア枠を彫り込んでビス止めすればOK。
ドアストッパーは床付けのマグネット式。掃除がし易く、安価で取り付けも楽です。
蝶番は室内用3枚吊りで、片開きで厚さ2mmなので、彫り込み加工は不要です。この型で彫り込むと、ぴったり過ぎて当たりが出たり、彫り込み部が見えてしまって格好悪いです。
出来てしまった隙間を、モールやクッションで埋めて完成!表面は壁紙なので、汚れたり、模様替えしたい時に貼り換えることができます。室内ドアの交換は、既製品のサイズが合わない場合、ほぼ自作一択となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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