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2018年3月31日土曜日

電動丸鋸(丸ノコ)の使い方~DIY初心者でも安全・正確に切断するために

リフォームで木材を切っていれば、数日で手ノコの限界を知ると思います。厚いべニアの長辺の切断なぞ、苦行でしかありません。そこで、電動丸鋸の出番です。電動ドライバー、インパクトドライバーに次ぐ使用頻度のツールとなるでしょう。


丸ノコの基本

丸ノコの機種選定

DIYで使うとなると、100Vのコード式、スライド丸ノコ(据置タイプ)、逆回転ダブル刃は不要です。所有する電動ドライバーと同じメーカー・ボルトを選ぶといいでしょう。

私の場合は、ドライバーはマキタの18Vですが、丸ノコは日立の14.4Vです。これは、父からのお下がりだから。10年以上前のものですが、バッテリーがへたったくらいでまだまだ使えます。そのバッテリーも、20カット以上は持つので、自宅リフォームで不便はありません。モーターに寿命が来たら、次はマキタにするつもりです。

電動ドライバーと同じメーカーのモデルを探すと、機種はほとんど決定します。刃径125mmがコンパクトで使いやすく、これで最大切込み深さは45~47mmあるので、ほとんどのベニヤ、間柱材を一発で切ることができます。50mmの角材なんて使う機会も稀なので、手ノコか表裏から2度切りすることで十分対応可能です。その他に、必要に応じて際切り(ベースプレートを外して、ギリギリまで切れる)機能があるものを選ぶといいでしょう。和室の解体では、結構ギリギリを切りたい時があるので。

丸ノコの基本的な使い方

使い方は、まず安定した土台の上に材料を固定します。安定した大きな作業机が無い場合、地面にスタイロフォーム(青い断熱材です。1820mm x 910mmの一枚板で使用)を置いて、その上でカットする方法があります。スタイロは数ミリカットされますが、柔らかいので抵抗がなく、切り終わりに材料がたわむ心配がありません。材料の手持ちや、不安定な場所での作業はNGです。指切断などの事故はそういう時に起きています。準備をしっかりやれば、トンカチよりも安全な器具なのです。

後は、けがいた線に合わせて丸ノコを動かせばいいのですが…。

「線に合わせて真っ直ぐ動かす」ことなんてできません!

けがいた線に合わせる目安として、ベースプレートの切欠きと、横から刃を覗く目視がありますが、どちらも動かしながら真っ直ぐをキープすることは至難の技です。

これはプロの大工の方でも難しいと思います。というよりも、正確さが必要な長尺材は工場でマシンカットしてくることが多いでしょう。

ところが1,000~2,000円で買える補助器具を使うと、アマチュア大工でも正確に切断することができるのです。おおよそ、下記3点あれば事足りますので、使い方を紹介します。

丸ノコで使う、三種の神器

①自作丸ノコガイド定規(ベニヤ、ツーバイの廃材などを利用)

②Tスライド定規(1,500~2,000円)

シンワ測定 丸ノコガイド定規 TスライドII 60cm 73714

③小型丸ノコガイド定規(~1,500円)

シンワ測定 丸ノコガイド定規 ジャスティーII 23cm 78176






ツール①自作丸ノコガイド定規

長尺モノをけがき線の通りにカットする

丸ノコにはベースプレートがありますね。プレートの端から刃までの寸法が分かれば、切りたい線からその長さだけずらしたところに定規を置き、プレートを沿わせながらカットすれば、ずれない筈です。

ただ、刃までの寸法は丸ノコによって違いますし、ずらして線をひくのも面倒です。そこで、自分の丸ノコ専用の定規を自作するのです。

材料は、なるべく真っ直ぐな角材と、薄いベニヤ(プラ板でも可)だけです。定規の長さは、長尺モノを切ることが多い場合は1820mm、それ以外は910mmが使いやすいです。

薄いベニヤの端に角材を固定し、角材をガイドとしてベニヤを切ります。これで完成。


取っ手が付いて、ガイドが2重になっていますが、ガイドとベニヤ(画像の右半分)だけが実際に働きます。モーターなどの出っ張りを避けるためにこんな形状になりました。



使い方は、ベニヤの切った端を線に合わせて、ベニヤの上にベースプレートを置き、角材をガイドに動かすだけです。「ベースを角材に合わせて、ベニヤを切った=その位置でピッタリ切断される」という訳です。こんな便利なモノが市販されていないのは、刃厚やベースプレートの大きさによって寸法がバラバラだからです。定規の長さが足りなくなった場合、丸ノコをちょっとだけ戻し、定規と刃が離れないようにスライドさせながら、先の線に合わせて続行します。




以下のツールとの違いは、斜めのカットも出来るという事です。欠点は、定規自体がずれると駄目なこと(裏に滑り止めのゴムや紙やすりを貼ることをおすすめします)、平行・直角に限定するなら以下のツールの方が作業が早いことです。



ツール②Tスライド定規

正確に同じ幅の材料を切り出す

ベニヤから50mm幅の材料を10本切り出したい時、線をけがくことも面倒な作業になります。また、線の太さ・刃厚によるバラつきが避けられません(プロの方は線中心・線内・線外の3パターンを狙って切れるそうですが)。

ガイド定規の逆、刃の右に器具を取り付け、材に沿わせてカットすることで、一定の幅にするのがTスライド定規です。

Tスライド定規は、取り付け穴が統一されているため、メーカー問わずに取り付けることができます。長さは色々ですが、60cmがAmazonで最安だったのでそれにしました。固定ねじの太さは丸ノコによって違います(M4~M6)。付属していない・紛失した場合は、長さ2cmくらいの蝶ボルト(手回しできるように)で代用できます。

使い方は、刃の端とスライド定規の面を切りたい寸法に合わせ、材の端とスライド定規がぴったり沿うように切断します。ポイントは、刃の一番厚い部分で寸法を測ることです。


ひとつひとつの刃はハの字に開いているため、その一番厚い部分の右端~定規の面を切りたい寸法に合わせます


ツール③小型丸ノコガイド定規

短尺材・間柱材を直角に切る

①自作丸ノコガイド定規の欠点は、定規が乗らないような細い材料には使えないこと。また、けがき線を垂直なら垂直に、正確に引く必要があること。

2x3cm角の材を400mmで切りたいとなると、寸法を測ってから直角定規で垂直の線を引く必要がありますが、ここで小型丸ノコガイド定規を使うと、寸法をチョンと印つけるだけで準備は終わります。




これは角度をつけて切ることも出来るタイプです。最初に定規に付属の角材を、定規にプレートを沿わせて切断します。ここで切った位置で実際に切れるということなので、寸法の印をこれに合わせて、垂直ガイドを抑えながら、定規に沿って切断します。

これらのツールのポイントは、ガイドに沿って動かすという一つの事に集中できることと、刃厚が考慮されているので、欲しい寸法を計算無しで得られることです。誰でも数回の練習で、誤差1mmの切断が可能となると思いますよ。

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