/*Google AdSense自動広告*/

2018年6月27日水曜日

QNAP Turbo NAS TS-212PのHybrid Backup Syncを使ってAmazon Prime PhotoにNAS内写真ファイルを自動同期する

皆さん、写真のバックアップはどうされていますか?

パソコンやスマホに保存してあるだけという方は、すぐにバックアップの手段を考えた方がいいです。大事な写真(データを含む)が消失する事故は、一生に一度は起こるもので、その後に後悔して対策するため、バックアップの重要さを感じることが少ないのです。

対策のひとつはクラウドへのアップロードで、パソコンやスマホのアプリで自動同期も簡単に出来ます。Google PhotoやAmazon Prime Photoが有名ですが、「写真は無制限だがデータは何GBまで」といった制限がつくのが欠点です。

そこで大きなデータはハードディスクやNASに保存することになります。特に2ベイNASでRAID1を組めば、ハードディスクの故障による事故リスクが激減するし、パソコンを起動していなくてもスマホやタブレットからファイルを参照することができます。

さらに、クラウドとNASを組み合わせれば、大災害でどこかのサーバーと自宅が同時に吹き飛ばない限り、データは失われません。完璧です。これ以上となると、人工衛星にデータを飛ばして保存するしかありません。しかしこの「クラウドとNASの同期」ですが、アプリの仕様上、一筋縄ではいかないものなのです。

私が行った、QNAPでの設定方法を以下に解説します。要点は、「パソコンを介さずにNASから直接アップロードする」

(解説・画像はQTSファームウェアver.4.3.3.0570のものとなります)

Amazon Driveアプリはネットワークドライブに対応していない

  • 【スマホ】Prime Photoから端末内の写真を自動同期→OK
  • 【パソコン】Amazon Driveアプリからパソコン内の写真を自動同期→OK
  • 【パソコン】Amazon DriveアプリからNAS内の写真を手動バックアップ→OK
  • 【パソコン】Amazon DriveアプリからNAS内の写真を自動同期→NG
最後がネックになるのです。自動同期の設定画面から、同期元にネットワークドライブを指定すると、「対応していない場所です」となってしまう。「ネットワークドライブの割り当て」を行って「Z:」などのドライブ名を付与しても駄目。これは仕様上有り得る話で、パソコンを介したネットワークデバイスのような不確実な場所と同期はさせない、というのも理解できます。今後もNGのままの可能性が高いです。

また、パソコンを使った同期は、パソコン起動中しか実行できない為、結局手間は手動バックアップと同じで、100枚で数時間かかるアップロードを起動したまま待つことになります。

しかし、QNAP NASにはPrime Photoに直接アップロードできるアプリがあります。



QNAP(キューナップ) TS-231P 専用OS QTS搭載 デュアルコア1.7GHz CPU 1GBメモリ 2ベイ ホーム&SOHO向け スナップショット機能対応 NAS 2年保証



QNAP NASの特徴は、グラフィカルで使いやすく、機能が次々と追加されるOSが入っていることで、バックアップソフトも今や各種クラウドに対応しているのです。パソコンからこのアプリを一度設定すれば、後は写真をNASに放り込むだけで、自動でアップロードしてくれるのです。


Hybrid Backup SyncからPrime Photoへの同期方法

Hybrid Backup Syncを起動



パソコンのブラウザにNASのアドレス(192.168.1.2等)を入力し、QTSにログインします。
(初期ID/Passはadmin/adminかuser/user)
Hybrid Backup Syncのアイコンが見つからない場合は、App Centerで検索してインストールします。Hybrid Backup Syncはローカルとクラウドを統合したバックアップツールです。

同期ジョブの作成

右上の「+ジョブの作成」から、同期ジョブの作成を選びます。

一方向同期ークラウドと同期




Amazon Prime Photoは画像ファイルならば容量無制限なので、一方向にファイルを投げ込むだけにします。容量制限付きの一般的なクラウドの場合は、双方向にして削除したファイルを反映できるようにします。

Amazonアカウントにログイン



アカウントでAmazon Driveを選択すると、Amazonアカウントへのログインとアクセス許可の画面に移るので、使っているメールアドレスでログインし、Hybrid Backupからのアクセスを許可します。ここまでGUIでできるって、すごい!表示されているように、Google Driveなども同期可能です。

同期ジョブの作成



ジョブ名は自分が分かりやすい名前を設定。ソースフォルダーはNASの写真が入っている親フォルダーで。宛先フォルダーには、Prime Photoを使ったことがある方ならば、既に「写真」というフォルダーができているので、そこを指定します。ただし、Prime Photoのウェブ上では、フォルダー分けは特に影響を与えないので(時系列などで検索)、任意の子フォルダーを作っても構いません。ちなみに、スマホのアプリを入れた場合は、Picturesフォルダーの下に機種名で子フォルダーが作られます。

同期ジョブのオプション設定


スケジュールを毎日・毎週など任意に設定。フィルターで写真(jpgなど)だけにします。これを指定しないと動画もアップロードしてしまい、容量を圧迫します。

バックアップ開始(またはスケジュール実行)

今すぐ同期にチェックを入れていれば、ジョブを作成後しばらくすると自動で同期が始まります。その後は、デジカメで撮った写真をNASに移す(パソコンでも、直接できるものもあります)だけで、スケジュールに従いPrime Photoにアップロードしてくれます。

この機能は、QNAPだけでなく、SynologyのNASでも使えるようです。Buffalo等国産メーカーはOSを開発していないので期待できません。NAS選びに迷ったら、バックアップ機能の使い勝手やクラウド連携も調べてみてはいかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿