【費用】 本体 15000円、専用スイッチ 3000円
【難易度】 ★★★☆☆
【道具】 ドライバー、コアドリル
【要点】 壁に穴を開ける道具または根性が必要、電気工事が必要(要免許)
この家は築25年オーバーですので、断熱材は最低限です。夏暑く、冬寒い。ただ、リビングの窓はリフォーム済で二重窓が追加されていました。となると、リビングを閉めきって空調を付ければ、ここだけは快適にすごせるようになりそうです。閉め切っても換気は必要ですが、普通の換気扇だと空調の効率を落としてしまいます。
そこで、まずは換気計画を立てます。換気方法には第1種・第2種・第3種があり、
【第1種】吸排気両方の機器を使用
【第2種】吸気換気扇を使用し、自然排気←工場・クリーンルームなど
【第3種】排気換気扇を使用し、自然吸気←昔の家は大体これで、トイレや浴室のパイプファンから排気し、サッシに付いている格子から吸気する
現状の第3種から第1種に変更し、熱交換型換気扇にすることで空調のロスを少なくできます。
家庭用で選べるのはPanasonicのQ-Hi(熱交換タイプ)とMitsubishiのロスナイの2種類です。パイプファンはMitsubishiの方がコスパが高いですが、これはスペック・価格ともほとんど変わりません。寒冷地かどうかや、部屋の大きさから機種を選定します。
設置場所は「キッチン」「リビング」「仕切りを撤去した和室」合わせて28畳の空間ですが、これを一台で換気できる家庭用機器は、壁付け型で手ごろな価格のものの中には無いです。まあ、そんなに気密性が高いとは思えないし、テーブル周りが換気できればいいと思い、18畳用1台で済ませることにしました。
今の新しい家は、全館空調で熱交換24時間換気が付いていて、家じゅうどこでも快適、というのが多いですが、古い家でもなんとか工夫で快適に過ごしたいものです。
位置決め・穴開け
壁穴の位置ですが、間柱や筋交いを切断しない場所を探すと、おのずと決まってきます。本体を固定するビス位置については、開けた壁穴から木材を入れて補強できるので、あまり気にしなくても大丈夫です(ボードアンカー使用でも大丈夫だと思います)。雨仕舞いのため、穴は外に向けて斜め下に開けることになります。径や角度は施工説明書に書いてあります。この穴開けのためにコアドリルビット110mm(10000円)を買いましたが、ちょっと後悔です。まず、パイプファン用の穴開けにも使えると思ったのですが、VU管だと114mmが必要、SU管は105mm程度で、ピッタリ加工無しとはいきませんでした。また、18Vの振動ドリルドライバーを使ったのですが、力不足で苦労しました。ボードやサイディングは抜けたのですが、壁下地の野地板が切れず、結局引廻し鋸で切り抜きました。一か所だけの穴開けだったら、両側からドリル・引廻し鋸・金切バサミでやってしまってもいいかもしれません。
エアコンを小さくした感じです
24時間換気が前提なので、オフにするのはメンテナンス時のみ。本体の目立たないところにスイッチがあります
配線・設置
スイッチまで電源を引っ張り、スイッチから4線VVFケーブルを機器まで伸ばします。どこから線を出せばいいかも全て施工説明書に書いてあるので、事前にインターネットでダウンロードして計画を立てておくとスムーズです。
常時換気は弱・強を選べます。普段から人が多い場合・空気汚染が気になる場合は強。
急速換気は居間で焼肉などをする時に。
普通の換気扇とは全然違います。真冬になると流石に室温より低い空気の流れを感じますが、それ以外では換気能力・騒音に不満はありません。家じゅうの部屋にQ-Hiを取り付けたくなりますが、コストが高い・狭い部屋には目立つことから、とりあえずリビングだけにしました。
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