シンフォニーライティング(多灯照明)とは?
一部屋にライトひとつの「1灯照明」
だいたいの照明器具は、部屋の真ん中にある引掛シーリングに取り付けられています。ロックを外して回せば取れるようになっており、簡単に、電気工事士の資格がなくても交換できます。引掛シーリングは角型・丸型・埋め込み型があり、角型は比較的強度が弱いため、最近の家では丸い形をよく見かけると思います。

パナソニック(Panasonic) フルシリーズ角型引掛シーリング/P WG1000P 【純正パッケージ品】

Panasonic(パナソニック)丸型フル引掛シーリング WG5015W
ただし、特別重い器具でなければ角形でも問題なく、引掛シーリングが隠れるようになっているものもあるので、現状のまま使用しても問題ありません。
「多灯照明」のメリットとデメリット
最近の家と言えば、ダウンライトや小型のシーリングライトを部屋の各所に配置するのもみかけます。これを多灯照明と言います。ただ、シーリングライトでも天井を照らしたり、間接照明用の可動式小型LEDが付いているもののあり、器具ひとつで一部屋を十分明るくすることができます。
では何故複数のライトを使用するかと言えば、明るくすることが目的ではなく、逆に暗いところを作るのが目的なのです。
食後のひと時、メインのライトが消えた薄暗い部屋に、テーブルを照らすペンダントライト。ワイングラスに映る橙。カッコいい?…いや、面倒くさいよ、リモコンで暗くすればいいじゃないと思った人は、1灯照明を選ぶべきです。
多灯照明は基本的にリモコンでは調光できません。スイッチ部が取り外し式のリモコンとなっているものもありますが、赤外線のため見える場所からしか使えません。また、ダウンライトは下から覗くと眩しいため、寝室など寝転がって過ごす場所には不向きです。
多灯照明のことをPanasonicはシンフォニーライティングと呼んでいます。詳しい説明はココ。
Panasonicのショールームへ
ショールームは、無料で照明計画の手伝いをしてくれる場所
ショールームというと敷居が高くて、買う予定もない人が行っていいのかしらと思ってしまいますが、大丈夫です。ショールームは基本的に営業・販売無しの場所です。一番多い客は、新築の設計段階で、住宅メーカーから「設備はショールームで実際に見て決めるのもいいですよ」と言われて来る人。こういう人は、設計図と照明計画を持って行きます。器具の色(白昼色、電球色)やW数をひとつひとつ決定し、型番一覧を作成して住宅メーカーに返すのです。
ショールームは、照明器具の型番一覧を作成するのが目的
ではDIYリフォームの場合はどうするかと言えば、設計図を用意し、せめて各部屋が1灯か多灯くらいは決めて行くことをおすすめします。「計画はまだだけど、我が家にはどんなのがいいの?」と聞けば、新製品を紹介されるだけで終わります。1、2回の訪問で型番を決めて、後はネットで注文するだけの状態にすることがショールームの利用方法です。
パナソニックの仙台ショールームは三越の近くにあります。祝日は混んでそうなので、平日の午前に予約を取って行ってきました。一通り新製品の説明があった後、図面を見ながら器具を選定していきます。あちらから積極的にプランを挙げてくれる感じではなく、こちらの質問に対して具体的な提案、例えばダウンライトの個数やW数を教えてくれる流れでした。型番一覧は後日郵送してくれて、全て無料です。
無料の照明シミュレーションソフトDIALuxのご紹介
ショールームで型番を調べてもらった後は、実際どのようなイメージとなるか知りたいですよね。ショールームによっては無料でシミュレーションを行ってくれるかもしれませんが、無料の3Dソフト「DIALux」で自分で行うこともできます。使い方は、下のホームページが詳しいです。
遠藤照明 「3次元照度計算ソフト DIALux」
遠藤照明の照明器具データをダウンロードして使用する、と書いてありますが、そこはコマーシャルなのでお察しください。Panasonicの器具データの方が実用的でしょう。
Panasonic DIALuxプラグイン
Lite版と通常盤があり、Liteはウィザードを使って簡易的なシミュレーションができます。
通常版は、部屋を作り、家具を置いて、照明器具を配置。メニュー「出力」→「計算を開始」でシミュレーション結果が表示されます。特に影の出方は想像するのは難しいので、役に立ちますね。
こんな感じで、見た目でも暗すぎるところや不自然なところが分かります。ダウンライトなら、位置を少し変えるだけで違ってきますので、天井に穴をあける前にパソコン上で色々試してみましょう。


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