私の買った家は、築25年木造在来工法住宅で、基礎は布基礎です。今流行りの高気密高断熱・ベタ基礎ではないので、居住空間の環境は劣っていて当然ですが、空調・換気の工夫によって改善できないかと模索しています。
先ず目に見える弱点として、
・ダーティーゾーン(トイレ・洗面所)のドアにアンダーカットが無い
⇒風の流れが無ければどんなに換気扇を回しても換気不足となるので、
ドアの下部を1cm程カットする
・サッシについている開閉式の給気口から、夏暑く冬寒い風が入ってくる
・上記の給気口が、二重窓へのリフォームの為、機能していない個所がある
⇒もともとこういったタイプの換気口は、換気量不足を窓を開けることで補う必要があるので、常時換気を行う機器の追加が必要
・パイプファンが古く、異音・埃が酷い
⇒交換が必要
まずは、トイレ等の排気パイプファンを一新。記事はこちら。恐らく25年使い続けられたであろう古いパイプファンは、音だけ五月蠅く殆ど働いていなかったことが分かります。本来なら10年程で交換する方がいいですね。安いものですし。
パ イプファンは24時間換気対応品とそうでないものがあります。前者は、普段は弱運転で必要な時のみ強となります。後者は強とオフのみ。極端な節電を必要と しない限り、24時間換気対応品を選びます。強にする方法は手動・自動(センサー)があるので、設置場所に適したタイプを選びます。値段は手動で約 3,000円、自動は約10,000円。私の場合は下記のように選定しました。
トイレ ⇒ 【人感知型】入ったときに強⇒15分維持⇒弱
面倒でなければ、手動+タイマーでもいい。照明連動型もあり。
洗面所 ⇒ 【湿度感知型】湿度が設定値を超えると強
人感知だと通り過ぎたときにも強になってしまうので。
浴室 ⇒ 【手動切り替え・タイマー式】スイッチを押すと設定時間だけ強になる。
夏は入浴中に強、冬は貯湯~入浴まで切にしたいので、自分のタイミングでできるように。
選定の仕方は、値段やどれくらい便利にしたいか、家族がどれくらいマメかによって違うので、ひとつの正解は無いと思います。
次に、主要生活空間となる、1階LDK28畳について。空調は、14畳用200Vエアコン2台としました。換気扇はキッチン部にフラット型レンジフード、リビング部に24時間熱交換換気扇(Q-Hi)を設置しました。記事はこちら。
リビングの換気ですが、一般的には自然給気口を設置し、ダーティーゾーンの排気パイプファンの負圧で外気を引っ張ってやる方法がとられます。高気密高断熱住 宅の場合は、熱交換器を通した給気をダクトから行う場合もあります。ただし、中古住宅の場合はどちらの方法も最適とは言えません。
自然給気口を使用した換気方法を第三種換気と言いますが、これはある程度気密性が高くないと(C値1.5以下、昔の家は2~5程度)、給気口でなくあらゆる 隙間から空気を吸ってしまい、狙い通りの働きをしません。ダクト式の場合、セントラルタイプの換気扇を屋根裏に置き、ダクトを各部屋に這わせる必要があり ますが、物理的に設置が難しい場合が多く、高額です(100,000円~)。
そこで私が考えた方法 は、壁掛型24時間熱交換換気扇を各居室に設置することです。普通の換気扇はパイプにファンが付いて、給気か排気どちらかしかできないのですが、吸排気型 はパイプ内部が仕切られており、給気と排気を同時に行うことができます。この吸排気型に熱交換ユニットを加えたものが熱交換換気扇で、三菱からロスナイ、 パナソニックからQ-Hiの商品名で発売されています。
このタイプの換気扇の利点は、給気する外気を室内温度に近づけてくれる(熱交換)ことと、遮音性に優れている(自作楽器室に使う人もいる)こと。欠点は、換気量が比較的小さいことと、フィルター掃除が必要なこと、各居室に最低1台必要となることです。
この換気方法は、ちょっと前の中断熱中気密の住宅に採用されていたことがあったようです。気密性が高ければ第三種が使えるのでコストが安く済むし、高断熱で 全館換気ならば1台の熱交換換気機器とダクトを採用するので、新築住宅で採用されることは少ないです。正直なところ、新築で建てた家の各部屋にエアコンに加えて小さなエアコンのような機器も設置されていたら、見た目にも実用的にも良いとは言えませんよね。これ、殆どリフォーム用だと思うのですが、メーカーさんどうでしょう?
今後の予定
とりあえず、1階居室とトイレ・洗面所・浴室の空調関係は整えました。廊下や階段室が暑い・寒いのは諦めるか、二重窓でなんとかなるものか…。また、夏は階 段室や2階の上部に溜まった熱気を抜きたいのですが、排気パイプファンを付けると冬は逆効果なので…。それならば屋根裏に断熱材を追加した方が良いかもし れませんね。それと、2階の3部屋それぞれエアコンと熱交換換気扇を付けるか…簡易的な第三種換気にするか…。色々考えるべきことはありますが、暮らしな がら考えていこうと思います。
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