NISAとは?つみたてNISAとの違い
NISAとは?
株や投資信託の売買で利益が出た場合、所得税+住民税として約20%が徴収されます。年間120万円の購入金額(利益の金額でないことに注意)を限度に、税金がゼロになる制度をNISAといいます。運よくフルに枠を使い切って、利益を5%上げたとすると、120万円 x 5% = 利益6万円、それにかかる税金約12,000円がゼロになる。実際は枠を使い切れないし、利益が出るかも不確定なので、年数千円の税金が浮くくらいが現実ではないでしょうか。
注意すべきは、証券会社1社に絞った上で、NISA口座預かりとして有価証券を購入しなければいけないことと、5年を限度に通常の口座に戻すか、延長(最大10年)を選ぶ必要があり、その時点での評価価格によって損することがあること。証券会社を変えることができるのは年1回までで、清算と書類のやり取りが必要です。
NISAは恐らく、アベノミクスと銀行に忖度して、株価と手数料収入を上げるための餌として作られたのでしょう。普通に考えて、経済を活性化させるためなら、確定申告で還付するか、マイナンバーをキーに取引を集約して自動で徴収しないように出来た筈です。
証券会社を決めて、NISA口座開設の申し込みをして、株購入時に忘れずにNISA口座預かりにする。上限額に達しないよう自分で計算する。こんな面倒なことをしないと節税できないというのは何とも美しい国ですが、今に始まったことでないのであきらめましょう。
また、銀行でNISAを申し込むのはNGです。2018年に金融庁が行った調査によると、銀行で投信を買った人の半数は損をしているそうです。株価の上昇期にこれは異常で、手数料が高い商品、損切りを誘発させる商品をあえて勧めていることが考えられます。投資の初心者こそ他者のアドバイスに耳を貸さず、自分で調べて行動するべきです。
NISAとつみたてNISAの比較
最近、「つみたてNISA」という後出しジャンケンが出てきました。一般NISAと比べると、非課税枠年40万円、期間が20年となっており、長期の投資に適します。ただし、対象商品が限られていることと、残高がある場合は一般NISAと行き来できないことが欠点です。枠を超えるつもりはない、狙っている対象商品がある、短期売買しない人は「つみたて」が適しています。
おすすめ証券会社と商品
日本株インデックスもいいけれど、東京オリンピックをピークに終了の可能性
世界的に投資商品はAIやインデックスが主流となっており、「年100~200%のパフォーマンス」を夢見ることはできませんが、手数料が安く堅実な商品を選べる、優しい世界になっています。ただ、インデックスと言えど全体の株価が上昇するには、真の経済成長か偽の経済対策が必要です。東京オリンピックという天文学的散財が控えている今、日本株インデックスを5年持つのは危険な香りがします。
日本株については、オリンピック後の景気後退期にも負けない、成長株を個別に持つ方が確実でないかしら。
ポートフォリオの一部として、NISAでノーロードの外国株式インデックスを持つのがおすすめ
ということで、日本株の他にリスク分散の目的で持つものとして、私は外国株式インデックスを選びました。これで、世界大恐慌が起こらない限り安心で、起きたとしても買い足せばいいのです。
証券会社は大手で手数料が安いネット証券から選ぶと、楽天証券かSBI証券。楽天銀行口座を持っているなら楽天証券を選ぶと、キャンペーンで得ができます。
次に、ノーロード(手数料無料)の外国株インデックスファンドを探します。私が選んだのは、「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」。勧誘するわけではありませんので、色々ある中から検索してみてください。ちなみにこれはつみたてNISAの対象商品になっています(後で後悔)。
SBI証券の場合、ホームページがちょっと分かりにくいのですが、NISAのページで売買するのでなく、「取引」ボタンから投資信託を選び、売買画面で「NISA口座預かり」を選ぶことでNISA口座に入ります。所有している商品の一覧は、「ポートフォリオ」ボタンから。
また、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金口座を作っておくと、入金の手間が省けるし、金利も地銀の定期並みに高いです。
NISAはややこしいものですが、株・投信の節税には唯一の方法ということ、外国株もインデックスファンドという形で意外と簡単に売買できることをお伝えしました。
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